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大御堂観音寺

天武天皇の勅願により義淵僧正が創建した。その後、聖武天皇の御願により良弁僧正が伽藍を増築し、息長山普賢教法寺と号し、十一面観音立像を安置したといわれている。 法相・三論・華厳の三宗を兼ね、七堂伽藍は壮麗を極めて「筒城の大寺」と呼ばれた大寺院であったと伝えられている。 幾度となく火災に見舞われ、永享9(1437)年の火事では、諸堂13、僧坊20余りを数えた建物のほとんどが失われ、大御堂だけが再建され現在に至っている。 現在は、本堂と庭園が周囲の里山に調和し、美しい姿を見せており、春には参道の桜並木や一面に広がる菜の花が、秋には紅葉がひときわ目を引く。十一面観音立像 天平仏(奈良時代中期)を代表する仏像で、昭和28年国宝指定。天平16(744)年良弁僧正(ろうべんしょうじょう)開基時の仏像。 一木式木心乾漆造(いちぼくしきもくしんかんしつづくり)、漆箔(しっぱく)(下地の上に漆を塗り金箔で表面を加工)仕上げ。 立像は度重なる修理によって形を変えていた部分もあったが、昭和期の高度な補修技術により現状の姿に整えられた。本体では、頭上面中の七面、右耳朶(じだ)、両手の指(右第五指を除く)、本体以外では天衣や持物などが後補されたもの。当初の蓮肉と敷茄子をそのまま使用し、そこに蓮弁と反花(かえりばな)、八稜形の框(かまち)を付け足した六重の蓮華座に、静かに安置されている。 像高:172.7センチメートル 重量:66.0キログラム。度重なる火災により、現存しているのは本堂、庫裡、鎮守(ちんじゅ)の地祇(ちぎ)神社だけである。本堂は昭和28(1953)年3月に再建された。単層で入母屋造(いりもやづくり)、本瓦葺(ほんかわらぶき)で南に面している。境内の西方、丘陵上には塔ノ跡と称されるところがあり、奈良時代末期から平安初期頃の作となる布目瓦(ぬのめがわら)が散在している。またその中央には大きな石が置かれているが、おそらく付近一帯に建てられていた堂塔の礎石の一部だと思われる。本堂の前には松香石(しょうこうせき)製の層塔残闕(ざんけつ)があり、様式からすると平安後期の作であるという。

所在地

京都府京田辺市普賢寺下大門13

アクセス

JR・近鉄「三山木」駅下車徒歩25分

電話

0774-62-0668

営業時間

9時〜17時

定休日

年中無休

入場料

400円の志納

駐車場

あり

Ohmido Kannon Temple

"This temple was originally built at the end of the 7th century under Emperor Tenmu. The 11-faced statue of the bodhisattva Kannon was added at the request of the Emperor Shomu in the early 8th century. It is the one and only national treasure (kokuhou) in Kyotanabe city. In the past, the temple served the three sects of Hosso, Sanron, and Kegon Buddhism and was famous for the splendor of its buildings. Unfortunately, only the great hall was rebuilt after these burnt down in 1437. Now, however the hall and gardens are in harmony with the surrounding hills: in spring the temple path is lined with cherry trees and fields of rape blossom; in autumn the leaves of the trees turn brilliant reds and oranges."

Location

京都府京田辺市普賢寺下大門13

Access

"25 minutes on foot from ""Miyamaki"" St. (JR, Kintetsu line)"

Phone

0774-62-0668

Business Hours

9:00-17:00

Regular closing day

None

Fee

400yen

Parking

We have parking area.

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