名称 |
二大蓮池巡りコース |
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距離 |
3.78 |
時間 |
3時間 |
近鉄興戸駅
酒屋神社
創建年月など不詳だが、かつて神功皇后(じんぐうこうごう)が三韓遠征の際、神社背後の山に酒壺を三個安置して出立、帰国後その霊験に感謝して建てられたとも。本殿は明治9(1876)年の再建で一間社流造り、屋根に特徴があり、千鳥破風(ちどりはふ)と軒唐破風(のきからはふ)を配した姿は山城地域では県(あがた)神社(宇治市)本殿など、限られたところにしか見られない。 神功皇后が朝鮮より持ち帰った“九山八海の石”が今もここにあるという。 また、河内国の酒造りを業とする中臣酒屋連(なかとみのさかやのむらじ)の一族が来往して、酒造りを伝え、祖神を祭ったものともいわれる。 佐牙神社とともに酒造りに縁のある神社である。祭神は、津速魂神(つはやむすびのかみ)と応神天皇。 近くには興戸の大池があり、初夏の青葉、秋の紅葉と季節によって様々な美しい姿を見せてくれる。
蓮池(興戸大池向かい)
蓮は「蜂巣(はちす)」の略といわれ、花が散ったあとの花床の、種子の入ったたくさんの穴が、蜂の巣ににているところから。夏の朝に水面まで花茎を立て、明け方ごろに開花、午後3時ごろに閉じる。花の開閉を3日ほど繰り返したのち、4日目には花びらが散ってしまうという。原産国はインドで、中国を通じて日本に伝わった。 見ごろは、淡いピンクの花が満開になる7月中旬?8月中旬。
鉾立の杉
古くは松であったが、いつの頃からか杉に変わり、村人たちは注連縄を巡らし大切にしてきたという。現在は三代目の杉が植えられている。この付近は南鉾立といい、北約1.1キロメートルの北鉾立にある「鉾立の松」とともに、神功皇后がここを通過したときに鉾を立てかけた所と伝えられている。 この周辺には神功皇后に関する伝説が多く残っている。 鉾立の松・杉はそれぞれ興戸と田辺の境、興戸と高木の境にあり、かつての山陽道である街道沿いにそびえる姿は格好の目印になったことであろう。