山本の百味と湯立
佐牙神社の山本御旅所(おたびしょ)で毎年10月に催される伝統行事。 前日の宵宮に、神役と太夫が神主宅で身を清め、宮司が神輿に神うつしの儀を行う。 当日の朝、2基の神輿が太鼓の音とともに、三山木地域の山本の御旅所まで約2kmを巡行する。 御旅所到着後、穀物や豆類、果物など100種類以上の「百味」が神前に供えられる。 「湯立」は、午後7時ころ御旅所前で行われる。神水をはった大きな釜を沸騰させ、中に神酒、塩、米を入れる。神官がその神湯を神前に献上すると、鉦と太鼓に合わせて巫女が神楽を踊る。その後、煮立った釜の湯を笹ですくい、集まった人々に振りかけて無病息災を願う。