イベント・伝統行事

おんごろどん

古くから宮ノ口・江津区に伝わる農耕神事。「おんごろ」とはモグラのことで、農作物の大敵であるモグラを追い払い、その年の豊作を祈願する。  毎年、小正月の夜、数名の男児が、手にわらを芯にして縄を巻き付けた横槌と呼ばれる棒を持ち、庭先や玄関の地面を力一杯叩いてモグラを追い払う。そのときに『モグラうちおくりのうた』を歌う。  横槌の作り方は代々お年寄りから伝えられ、地面を叩いたときによい音が鳴るよう各家で様々な工夫を凝らす。使われた横槌は、翌15日のとんどで焼き捨てられる。以前は山城地方でもところどころで行われていたが、現在はほとんど姿を消してしまった珍しい伝統行事。
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