瑞饋神輿巡行
2年に一度の10月に棚倉孫神社の秋祭に繰り出される瑞饋神輿。高さ3m、1.5m四方の檜づくりの神輿は、屋根に赤ずいき、鳥居に青ずいき、壁に大豆、三度豆、玄米、小豆、頂上の鳳凰には南瓜や千日紅の花、他にも赤・青とうがらし、赤なす、鷹の爪、菊の花など、全部で30種類ほどの野菜や穀物、乾物が飾り付けられ、神に五穀豊穣を祈願する。 飾り付けは9月下旬から行われ、重さは約1トンにもなる見事な神輿が出来上る。由来 昔、淀城主が参勤交代の途中で大井川を渡った時、棚倉孫神社の神からのお告げのおかげで難をのがれたことを感謝し、神社に石鳥居などを寄進。これを喜んだ村人たちが、瑞饋神輿をつくり祀ったことが始まりだと伝えられている。 この行事は昭和初期に一度途絶えていたものを、氏子によって結成された「瑞饋神輿保存会」によって、昭和51(1976)年に復活。